発達支援室ひだまりについて

2007(平成19)年度、特殊教育は特別支援教育へと転換しました。当時は、LDやADHD、自閉症といった言葉も一般的には知られておらず、様々な学びにくさをもつお子さんへの支援は、まだまだ十分ではありませんでした。
それから10年、平成29年度に文部科学省より告示された現行の小学校学習指導要領では、特別支援教育に関する記述が非常に充実したものとなりました。今では、学校の先生方の特別支援教育や発達障害等についての理解も深まり、困難さを抱える子どもたちの支援が、日常的に行われるようになりました。
 
発達支援室ひだまりでは、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領に示され、特別支援学級や通級による指導で取り入れることとされている「自立活動」の考え方を重視しています。自立活動の目標は、以下の通りです。

個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的な発達の基盤を培う。
 
「自立活動」には、6区分27項目の内容が示されており、その中でも、「心理的な安定」「人間関係の形成」「感覚や認知の特性についての理解と対応」「コミュニケーション」などの内容は、発達障害のお子さんの自立には欠くことができません。
 
そこで、当支援室では、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)を取り入れ、子どもたち自身が「自分らしさ」を大切にしながら、「自己理解」し「自己支援」する力を育てます。また、一人一人の学習上の特性を見極め、子どもたち自身が「自分に合った学び方」を身につけられるよう、共に模索し支援します。「こうすれば上手くいく!」「学ぶって楽しい!」という子どもたちの笑顔を引き出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
さらに、家族面接・関係機関訪問(お子さんが通う学校等)・専門職来室相談(学校の先生等)・家族対象学習会(ペアレント・トレーニング等)を通して、ご家族が「子育ては楽しい!」と思えるようお手伝いさせていただきます。
お困りのこと、ご心配なこと等ございましたら、まずは、当支援室までお問い合わせください。

この発達支援室が、お子さんとご家族にとって温かく、「ひだまり」のような場所になりますように・・・。